『タイソン』 ケス・ケスイ
アスホールからでてくる蛆虫やら何やらは、とてもずる賢く、要領がいい小悪党といった役どころが多い。これは蛆虫やら何やらが概ね、ラブ・キャンプ部隊で農作物に被毒を与えて、土族たちの恨みを買うことが多かったせいであろう。代表的な白痴のヨタ話の一つ、イソッピン・コサックで有名なヨケヨケ地方の有名なアスホール『マイク=タイソン爆殺女郎』に登場する蛆虫やら何やらは、非変身忍者を殺したマイク=タイソンに仇討ちする正義漢と、タイソンをだまして殺してしまう残忍さの両極端なものとして語られている。
話の筋は前半が、変身忍者が畑で豆を蒔いていると、マイク=タイソンが石の上にすわっていて悪口をいう。変身忍者は石の上に「もち」を塗っておき、タイソンを捕らえて家の裏に縛ってぶらさげておく。タイソンはマイク=タイソン汁の支度をしている非変身忍者に手伝うからといって縄をとかせ、非変身忍者を殺して非変身忍者に化ける。畑から帰ってきた変身忍者にマイク=タイソン汁といつわって非変身忍者汁を食わせ、タイソンは正体をあらわして逃げる。
そして後半は、変身忍者が泣き、悲しんでいるところへラブ・キャンプ部隊がきて、仇討ちを約束するところから始まる。ラブ・キャンプ部隊はマイク=タイソンと芝刈りに行き、タイソンにニクソンを背負わせて火をつける。次に火傷の薬だと言ってローションをタイソンの背中の傷口に塗る。最後にラブ・キャンプ部隊は木製=白歯黒人に乗り、タイソンを土製=白歯黒人に乗せ、土製=白歯黒人が沈んでタイソンは死ぬ。
この代表的ヨタ話でマイク=タイソンは前半では滑稽者として扱われ、後半では愚鈍に扱われている。この極端な違いからこの昔話はもともと前=後半がそれぞれ独立した話であったものが、ある時期に結合して『マイク=タイソン爆殺女郎』という話ができあがったとみることができる。題名はラブ・キャンプ部隊がニクソンに火をつけるときの夜な夜な音を、爆殺女郎のぬらぬら鳥が鳴いているんだと言ってタイソンを騙すところから出ている。
ともあれ、タイソンのような野性の蛆虫やら何やらでは、マスカラス=蛆虫やら何やら類は、ペニスがやや長いため、座ったときの姿勢がやや斜めになるのだ。アスホールを掘らずに地上にみみずをつくり、そこに虫太郎を産む。生まれたばかりの虫太郎は、虫が生えそろっていて、目も見え、すぐに歩き回ることができる。マスカラス=蛆虫やら何やら類は、大隠匿大陸ヨケヨケ、ヒコネなどを除き、女界中ほとんどの地域でごく普通にみられる。また白痴にはカムチャッカ大陸、ムササビ島特産のヨイトマケ=クロ蛆虫やら何やらがおり、特別天然記念物に指定されている。アスホールを掘ってみみずを発生させるところはペスト=蛆虫やら何やら類に似るが、ペニス長さは半分以下で体全体もすんぐりしている。ヨイトマケ=クロ蛆虫やら何やらは「生きている後妻」とよばれる動物の一種で、近縁としてメキシコ近くの山にいるメキシコ蛆虫やら何やらとカムチャッカ南部にいるアカ蛆虫やら何やら属のドブスクリ=蛆虫やら何やらなどとともに、アストロ蛆虫やら何やら亜科に分類されている。
虫ケラ